女性院長(精神科専門医)
初診再診完全予約制 
自立支援(精神通院)指定医療機関 
生活保護指定医療機関

心療内科・精神科

医療法人社団元志会
さぎぬまメンタルクリニック

TEL.044-789-5660

東急線鷺沼駅北口徒歩2分

注意欠陥多動性障害の診断・治療

注意欠陥多動性障害(以下、ADHD)は発達障害の一つであり、脳機能の発達や成熟に偏りが生じ起こると考えられていますが、正確な原因はわかっていません。小児期に年齢にそぐわない落ち着きの無さなどで周囲が気付き、診断を受けます。一方で、成人になってから日常生活の中で不適応からメンタル不調となり診断を受ける方も多い病気です。

成人ADHDの主な症状

成人のADHDの主な症状として、スケジュールの見落としや忘れ物・落し物が多い「不注意」、好きなことや興味のあること以外には集中して行えず落ち着きなく行動してしまう「多動性」、思いつくとやらずにいられずに動き出してしまう「衝動性」があります。

これらの症状が日常生活に影を落とし、生活の質を下げているときに治療を必要としていると当院では考えています。ADHDは幼少期から症状を感じている方が多く、そのため自分なりの工夫で症状対応をしている方が多いです。ただし、学生時代はうまく対応できていたことが、初めて体験する社会人生活の中で対応できなことが増え、そこから「うつ状態」となり受診される方が多いです。

成人ADHDの診断

成人になって診断を受けるためには、「小児期のADHDエピソード」の有無と「現在の生活場面でのADHDエピソード」をお持ちいただいた資料と診察場面で確認し診断します。
同時に他の精神疾患による症状ではないことも確認したうえで確定診断としています。

成人ADHDの治療

当院で行う治療としては3つの柱があります。

①「心理教育」
ADHDの特性理解を参考資料を読んでいただき、そのうえでADHDへの理解を深め、自尊心の回復を目指します。
そのほかにカウンセリングを勧めることや休職を伴う場合はリワークプログラムへの参加を促すこともあります。

②「環境調整」
生活の中のストレスに焦点をあて、どのような対応するのが適切か診察の中で考えていきます。
ADHD特性のため仕事や家事でストレスを強く感じ、不適応から精神不調を起こすことも多く環境調整は非常に重要です。

③「薬物治療」
コンサータ(一般名:メチルフェニデート)ストラテラ(一般名:アトモキセチン)インチュニブ(一般名:グアンファシン)の3剤が成人ADHDの薬剤治療で適応となっており、①と②での対応だけでは症状改善が難しいと医師が判断した場合に処方を行います。
なお、コンサータは登録医師のみ処方を行うことができ、当院院長も登録医師であり、コンサータは処方可能です。

■コンサータ処方するのに必要なこと

①コンサータ処方には患者情報を「ADHD適正流通管理システム」に登録します。登録時に以下のものをお持ちください。

・身分証明書(顔写真付きの身分証、写真がない場合は2つの証明書を必要とします)

・同意書(20歳未満の方は保護者の同意が必要なため一緒にご来院ください。)

・患者さんからの症状の聞き取り内容

・第3者からの情報提供(母子手帳・通知表など幼稚園~中学生時代の記録・家族/友人/職場の人の同行受診もしくは行動記録作成をしてもらったもの)
※20歳未満のかたは同意代諾者(一緒に来ている方)以外からの情報が必要です。
※第3者情報で行動記録を書いて持ってくる場合は下記の「コンサータ処方のための行動記録の内容」をご参照ください。


②情報登録時にはパンフレットを使用し、説明したうえで、同意書に署名頂きます。

・20歳未満の患者さんは親権者の同意が必要です。処方希望時には一緒に受診いただくことが必要です。成人の方は本人の同意署名のみとなります。
・20歳未満の方は、第3者からの情報提供は同意記入者(一緒に来ている方)以外からの情報が必要です。両親で来られるか、上記の情報提供書類をお持ちください。


③ID番号を発行され、その番号で処方内容を処方ごとに登録し、処方箋発行をします

IDカードは登録後約3週間で当院に郵送され、2回目の受診時にIDカードをお渡しします。
※初回のみカードなし・身分証明書のみで薬局処方可能ですが、2回目からはでカードなしでは薬局で処方を受けられません。
※IDカードを紛失した場合はID番号を再発行し、新しいカードを発行することになりますので早めにご連絡ください。

すでに他院でIDカードを発行されコンサータ処方を受けている方は、現在の主治医から必ず情報提供書をもらってください。

■コンサータ処方のための行動記録(母子手帳などの書類がない場合、同行できる人がいない場合)の内容

コンサータ処方には第3者(家族・友人・会社関係者・学校関係者)からの情報提供が必要な場合があります。
下記のようなことがどのような場面でおきたか、それぞれわかりやすく書き、記入者の氏名・関係を忘れずに記入してください


不注意

・興味があることには集中できるが、勉強(仕事)は気が乗らないと集中が続かない
・ケアレスミスや忘れ物・なくし物が多い
・予定や約束をすぐに忘れてしまうことがある
・気が散りやすく、用事をしていても何かに気を取られてその用事を忘れてしまう
・順序立てることが苦手である
・計画すること、まわりを片付けること、時間管理が苦手である
・仕事や勉強などの課題をやりきることができない
・締め切りを守れなかったり、課題を面倒くさいと感じ取り掛かりが遅くなる

多動性

・落ち着きがなく、活発に動き回ることがみられる
・じっと座っていられず、座っていても手足や身体を動かす
・しゃべりすぎることが多い

衝動性

・思っていることをそのまま口に出してしまう
・順番が待てず、相手が話し終える前に話し始める
・他人の話に口を挟んだり、干渉してしまう
・怒りをコントロールできずに、瞬間的に激怒してしまう